通信教育の最新動向

2014/07/08

■全国高等学校通信制教育研究会
 
 平成26年度第66回全国高等学校通信制教育研究会総会並びに研究協議会を6月11日から13日まで、東京代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターで開催した。新会長は、千葉県立千葉大宮高等学校・上代真澄校長が就任した。
 本総会で、新たに3校が入会承認され、加盟校は116校となった。内訳は、公立74校、私立42校である。公立の通信制高校は全て、私立は葯4割が加盟している。
 研究協議会は、6分科会で行われた。①学校運営、②英語、③家庭、④地歴・公民、⑤放送教育、⑥人権教育・教育相談である。各分科会とも2本の発表を基に研究協議が行われた。
 平成26年度の主要事業は、新学習指導要領に基づく通信教育用学習図書(学習書)の編集発行である。本年は、発行計画の最終年度にあたり、国語表現、倫理、政治・経済、簿記の4科目を作成する。これにより、新学習指導要領に基づく全通研編集の学習書は合計29科目となる。
 尚、通信教育用学習図書(学習書)については、「高等学校通信教育規程」で「通信教育においては、生徒に通信教育用学習図書…を使用して学習させるものとする。」と定められている。
(全通研事務局 飯島 篤)
 
■公益財団法人 私立大学通信教育協会
 
 本協会は、加盟校が協力して相互に情報を交換しながら、大学通信教育の周知普及と水準向上の事業を推進しています。現在、37大学・18大学院・9短期大学の計64校が加盟しています。
(1)公益事業:大学通信教育の周知普及事業
 大学通信教育の在り方を広く社会に伝え、入学希望者に情報を提供するために、本協会主催の事業として「秋期合同入学説明会」(8~9月、全国5会場)、さらに11月には大学院の合同入学説明会、平成27年1~2月には「春期合同入学説明会」(全国10都市、13日程)を実施する予定です。同説明会においては、大学通信教育の概要や加盟校の紹介を掲載した『大学通信教育ガイド(大学・短大編)』『大学通信教育ガイド(大学院編)』を配布し、また同説明会以外においても希望者には適宜配付します。
平成26年3月には、教育水準向上のため、大学通信教育の立場からの意見として文部科学大臣宛に「社会人の学び直しのためのメディア授業支援について」の要望書を提出しました。
(2)収益事業:教材の開発・刊行
 免許状更新講習教材『教育事情―第3版―』(平成26年3月1日)を刊行しました。
(3)その他の事業:学習環境改善事業
 大学職員の能力向上に資するため、10月9~10日に東京ガーデンパレスにおいて、運営委員会主催による「大学通信教育職員研修会」の開催を予定しています。
(理事長 高橋陽一)
 
■一般財団法人 社会通信教育協会
 
1.協会創立55年を迎える!!
 当協会は、文部科学省認定社会通信教育を実施しております国立大学、学校法人、公益・一般財団法人、一般社団法人の19団体で構成しております。協会を設立して、55年目になります。
2.生涯学習インストラクター・コーディネーターの方々32,000名が、全国で活躍中!!
 文部科学省認定社会通信教育で学んだことを生かす制度として、生涯学習インストラクター制度、生涯学習コーディネーター制度を設置しております。この制度により登録している方は32,370名(平成26年4月1日現在)となりました。地域の生涯学習拠点として全国に生涯学習インストラクターの会が約60箇所結成され、教育委員会と連携し、生涯学習講座を展開し、さらに、放課後子どもプラン、放課後子ども教室推進事業などの事業にも積極的に、協力支援しています。
3.文部科学大臣賞の受賞者は、累計で13,625名に!!
 平成26年4月25日(金)に、文部科学省認定社会通信教育講座で修了した優秀者の第65回文部科学大臣表彰式・祝賀会が文部科学省 講堂で挙行され、本年は44名が受賞し、昭和31年から累計で13,625名が受賞いたしました。
(事務局長 鈴木久善)
 
■公益社団法人 日本通信教育振興協会
 
 当協会は、民間社会通信教育の質的向上と学習機会の拡大、教育事業の適正な運営の確保を推進し、また学んだ成果を適切に生かすことのできる社会の実現を図る事業を行っております。
◎通教振特別セミナーを開催!
 去る6月13日、プラザエフ(千代田区)にて通教振セミナーを開催しました。文部科学省 生涯学習政策局 生涯学習推進課 民間教育事業振興室長 楠目聖氏を講師に、「生涯学習政策における通信教育の現状と課題」のテーマで、最近の生涯学習政策の動きと社会通信教育に関する実態調査について、詳しく、かつ分かりやすく解説いただきました。
◎学習指導員登録者数1,646名!
 通信教育で、また実社会で培った専門的知識や技能を生かし、地域での生涯学習の支援者として活動していただく学習指導員制度が発足して9年目、認定登録者が延べで1,646名となりました。登録者の多くは、自身で教室を開講したり、生涯学習センターやカルチャーセンターの講師についたり、また小・中学校の課外授業の世話人になったりさまざまに活動中です。HPでも紹介しています。http://www.jais.or.jp/wewe/index.html
◎平成26年度生涯学習奨励賞表彰式開催決まる!
 来る11月29日(土)、プラザエフにて平成26年度生涯学習奨励賞表彰式が開催されます。この表彰式は、当協会が認定する生涯学習奨励講座を特に優秀な成績で修了した者を対象に、文部科学大臣賞、公益社団法人日本通信教育振興協会会長賞を授与するもので今年度は26回目の開催となります。
(事務局)


「日本通信教育学会報」(通巻42号)より

 

【本件に関するお問合せ先】
日本通信教育学会事務局
担当:小林
E-mail:kobayashi@digital-knowledge.co.jp

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