「きっと卒業しよう・・」の決意

2013/09/02

 命の現場で仕事をしていた頃、一つの専門家でいいのかという疑問を抱き、社会的視野の狭さにも気づき自問自答しました。そして、「大学へ行こう」と決心し通信教育の社会福祉課程に入学しました。しばらくして教科書がどっさり届き、どこから手を付けていいのか解らないまま、半年、1年が過ぎました。そこから猛ダッシュしてテキストを片っ端から読みつつ、図書館へ通いレポートを書き、試験を受けてたまに落ちて、再試験を受けたりしながら卒業にたどりつきました。「必ず卒業して国家資格を」と寝る間も惜しんでというのはオーバーですが、卒業後社会福祉士の国家資格も取得しました。でも今思い起こすと大学入学後、(福祉学部、教育学部、大学院で通信教育10年間)「何で大学に行ったのだろう、こんなにも大変な≪レポートと、試験、試験、卒論・修論に≫追いかけられて・・」夢にも出てきました。
 この期間、学費は自分で拠出しようと頑張って働きました。すべては夫や家族、特に母の支え、大学の仲間の支え、大学の先生方の支援があったからこそ、仕事もしつつレポートや論文も書けたと深く感謝しています。
大学通信教育においての学びは決して生易しいものではありませんでしたが、人が「教育をどの様な方法で学ぼうと、学ぼうとする姿勢が大事なんだ」ということを改めて感じている今日この頃です。
 さらに先日の通信教育学会では熱い研究発表が繰り広げられ、教育への思いを広げることができました。これからも学会には参加していきたいと思います。よろしくお願いいたします。

(京都府教育委員会 中学校SSW:辻 康子)

「日本通信教育学会報」(通巻39号)より