研究協議会

 1951年11月に第1回の研究会が開催されています。それから、すでに50年近く経った1999年11月には47回の研究協議会が、バベルユニバーシティにて開かれます。学会発足のきっかけが、IFELの「ワークショップ」にあったように、当学会「研究協議会」はその中心活動であり、戦後の我が国「通信教育研究」の中軸を現在にいたるまで担い続けてきました。そして、21世紀を迎えようとしている現在、わが国通信教育界は、全く新しい展望のもとにあるのです。

 毎年の研究発表内容は、常に時代の先端を行くもので、例えば1970年の第20回研究協議会では、すでに「コンピュータと通信教育システム」が発表され、また1975年の25回研究協議会では「アメリカにおける生涯教育を指向した高等教育段階の動向の考察」が、いちはやく発表されています。このように通信教育に限らず、わが国教育界をリードする先端研究がなされてきました。1999年2月の第46回研究協議会では、「学習機会の多様化を促進する通信教育の役割」をテーマに慶応義塾大学村井純教授の講演をはじめ、NHK学園、バベルユニバーシティ、専修学校インターネット教育開発協議会、インターネットハイスクール「風」の研究発表が行われました。そして、2002年11月には節目となる第50回研究協議会を開催(於:東京・日本教育会館)。村井實会長の基調講演・「教育の原点にかえってーー学ぶとはなにか」。設立50周年記念として、文化庁著作権課長・岡本薫氏による「21世紀の教育事業をどうマネジメントするか」をテーマとした特別講演。また、高校、大学、社会人各分野から研究発表が行われました。